THE NEW CONTEXT CONFERENCE 2008

オープン・ネットワーク時代の「ポストWeb2.0」〜インターネットビジネスのバックステージ〜

Produced by 株式会社デジタルガレージ

スピーカー

(敬称略)
Andrew "bunnie" Huang
Chumby Industries社 ハードウェアエンジニアリング担当副社長 兼 共同創業者

インターネット経由でアプリケーション・ソフトウェアを追加できる端末「Chumby」のハードウェア開発を指揮する。アーキテクチャ、デザイン、製造のほか、知的財産、ハードウェア・プラットフォームとしての開発環境の整備も担当している。Xboxのハッキングから、全機能を搭載した10Gビット/秒の通信速度を持つ半導体素子の開発にいたるまで、幅広いプロジェクトを手がけてきた。Chumby Industries社に参画する以前は、Mobilian社でIEEE802.11b/Bluetooth用周波数シーバの設計を担当した。SGI社やQualcomm社でLSI設計の経験も持つ。


Ellen Levy
LinkedIn社 Vice President, Corporate Development and Strategy

LinkedIn社のアドバイザリー・ボードを5年間務め、2008年に同社に入社。LinkedIn社に入社する直前には、Silicon Valley Connectの設立と運営に携わる。Draper Fisher Jurvetson社のネットワーク・アドバイザーも務める。Lycos社が買収したWhoWhere社やGemster社が買収したSoftbook Press社の経営に携わった経験も持つ。Silicon Valley Connectを設立する前は、再スタンフォード大学において産学連携を推進する「MediaX」プログラムを運営していた。


Eric Young
セレゴ・ジャパン 代表取締役社長 兼 共同創業者

インターネット上でさまざまなコンテンツを学習素材として利用できる英語学習サイト「iKnow!」を運営する。1984年に日本のアメリカンスクールを卒業後、再びエール大学に入学。工学工学部を1988年に卒業した。セレゴ・ジャパンを設立する以前は、米国で11年のキャリアを重ねた。独独米系企業の代表を務めた後、2000年にセレゴ CEOに就任。現在は経営全般を指揮している。日米両国籍を持ち、日本語が堪能。


Jean-Marie Hullot
fotonauts社 CEO 兼 創業者

インターネット上のオンライン写真アルバムと、パソコン上の写真ファイルを複数ユーザー間で共有可能にするサービス 「fotonauts」 を開発・運営するfotonauts社を創業した。Apple社創業者のSteve Jobs氏の要請を受け、1988年にNeXT社に入社「NeXT Interface Builder」の開発に携わる。NeXTStepのメイン・デザイナーの一人。その後NeXT社のCTOになり、Apple社が1996年に同社を買収するまで在社した。その後、一旦フランスで若手の技術者たちの起業を支援に回っていたが、2001年にApple社に復帰して「iSync」と「iCal」の開発チームを指揮した。


國領二郎
慶應義塾大学総合政策学部教授

情報財取引のメカニズム分析、地域情報化、ID技術を利用したビジネス・社会モデル、ネットワーク上の顧客間インタラクションなどを研究テーマとしている。1993年に慶應義塾大学大学院経営管理研究科助教授に就任。2000年に同教授となる。2005年に慶應義塾大学SFC研究所所長となり、2006年より現職。慶應大学経済学部経営学科卒業。卒業後に日本電信電話公社入社し、1986年までに計画部、新規事業開発部などに在社した。その後、ハーバード大学で経営学修士を取得し、1992年にハーバード大学経営学博士。


Lisa Sounio
Dopplr社 CEO 兼 共同創業者

世界中の出張ビジネス・パーソンたちに知人や友人との出会いを可能にするサービス「Dopplr」を手がける。Dopplr社を創業する前は、デザイン戦略と広告戦略を手がけるSonay社を創業・運営していた。同社の顧客には、Nokia社,、Kone社、Artek社、Marimekko社などがある。2007年には起業家を発掘するフィンランドのテレビ番組で審査員を務めた。各種メディアへの寄稿も行う。ヘルシンキにあるUniversity of Art & Designではマーケティングの講義を受け持っている。


Loic Le Meur
Seesmic社 創業者 兼 CEO

動画投稿によるコミュニケーションを可能にするサービスを提供するSeesmic社を2007年に創業した。Seesmic社を創業する前にも、著名Webサイトのホスティングを手がけるRapidSite社をFrance Telecomに、バイラルマーケティング戦略の広告代理店である2L社をBBDO社にそれぞれ売却した経験を持つ。Seesmic社を立ち上げる直前は、創業したUblog社をSix Apart社が買収したことに伴い、Six Apart Europe社の職を務めていた。欧州で最大Web系カンファレンス「Le Web」を主催しているほか、ブロガーに協力してもらってサルコジ大統領の選挙キャンペーンを手がけたことでも知られる。


Matt Flannery
非営利団体Kiva社 CEO 兼 共同創業者

プログラマーとしてTiVo社に勤務していた際に貧困者などに対して、インターネット経由で融資仲介の起業家に少額融資を行う「Kiva」の開発を始める。2005年12月からKivaの開発に専念している。ベンチャーキャピタルであるDraper Richardsのフェローで、Skoll Foundationからの資金援助も受ける。スタンフォード大学のAnalytical Philosophyの修了証を取得した。


水口哲也
クリエーター / プロデューサー

キューエンタテインメント株式会社 代表取締役CCO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)。ゲームの代表作として、『セガラリー・チャンピオンシップ』、『スペースチャンネル5』、『Rez』、『ルミネス』、『N3』などがある。『Rez』は2002年にリンツエレクトロニカにおいて、インタラクティブアート部門Honorary Mention、経済産業省デジタルコンテンツグランプリ・エンターテインメント部門サウンドデザイン賞、文化庁メディア芸術祭優秀賞などを受賞。2006年には全米プロデューサー組合(PGA)が選ぶ「Digital 50」(世界で最も注目すべきデジタル系イノベーター50人)に選出された。音楽ユニット「ジェニケッツ」のプロデューサーでもある。


Marko Ahtisaari
Blyk社 Brand and Design

携帯電話を利用する若者向けの広告サービスを手がけるBlyk社でブランドとデザインを担当。Blyk社に参画する前は、Nokia社でデザイン戦略のディレクターを務め、優れたユーザー・エクスペリエンスを提供することでブランド構築を担当していた。最近ではSatama社というデザイン会社を立ち上げた。再コロンビア大学で哲学を学んだことがある。彼の父でフィンランド大統領のMartti Ahtisaari氏は、2008年度のノーベル平和賞を受賞した。


夏野 剛
慶應義塾大学 政策メディア研究科 特別招聘教授

NTTドコモで「iモード」のビジネス・モデル構築に深く関わって中心的な役割を果たした。そのほか同社において、マルチメディア関連サービスのビジネス戦略部長も務める。そのなかには、iモードに関連する世界特許申請に携わった、アプリケーション・プロバイダやコンテンツ・プロバイダなどとの戦略提携も含まれる。モバイル・ゲームやクレジット・カード機能といった携帯電話関連の開発の指揮にも当たってきた。2008年に慶應義塾大学の教授に就任したほか、現在は複数の企業の経営学にも参画している。


Reid Hoffman
LinkedIn社 創業者、会長 兼 社長

LinkedIn社の設立から4年間、創業者CEOとして経営の指揮をとる。現在は、プロダクト戦略と戦略を担当している。LinkedIn社2500万人の登録者を集めるサービスに育てた。LinkedIn社を創業する前は、PayPal社で執行副社長を務めていた。PayPal社では、会社との連携や、事業開発、組織構造の構築、対外戦略、銀行との提携、支払いインフラの構築などを担当した。また、 eBayによるPayPal社の売却に携わるとともに、Intuit社、 Visa社、 MasterCard社、Wells Fargo社との協力関係の構築にも責任を負っていた。そのほか、Fujitsu Software社、Apple社といった複数の技術系企業において、管理職を務めた経験も持つ。


佐藤輝英
ネットプライスドットコム 代表取締役社長兼グループCEO

Eコマース市場における各種新規サービスを展開するネットプライスグループのCEOとして全体を統括している。大学休学中から1997年に、インターネット・ビジネスに携わるべくソフトバンクの傘下機関、株式会社EC総合研究所サイバーキャッシュ社(現SBIベリトランス社)の日本法人立ち上げに参画。卒業後同社に入社。 2000年にネットプライス代表取締役社長に就任。その後ネットプライスにおける「ギャザリング(共同購入)」や「モバイルコマース」等の事業構築における中心的な役割を担う。2004年7月に同社株式を東証マザーズ市場に上場。


高広伯彦
mediologic.com 広告系ブロガー

mediologic.com/weblogという広告系ブログを中心に複数の広告系ブログを展開し、年に一度「広告系飲み」と称した広告関係者ばかり全員参加型の「飲み会(?)」を主催している。本業では、1996年に入社した株式会社電通での営業職を経たのち、同社から株式会社電通テック メディアパートナーズにて、インタラクティブを中心にしたコミュニケーションプランニング、広告ビジネス開発に従事した。のち、株式会社電通に移籍しコミュニケーションデザイナーとして仕事の『仕事に貴賤なし。』のインタラクティブの部のプランニングを手掛ける。2005年からは専門広告関連企業で広告商品のマーケティングに従事。日本広告業協会インタラクティブアド、アワードグランプリ審査員。著書に『広告テクノロジー』『即効Web デザイン講座実践編』『ケータイ学概論』など。

武邑光裕
京都造形芸術大学デザイン学部教授・文明哲学研究所長

日本学術振興会フェロー、ブリティッシュ・カウンシル芸術学研究員を経て、東京大学大学院新領域創成科学研究科メディア環境学講座助教授を経て、2006年開学の京都造形芸術大学デザイン学部教授・文明哲学研究所長に就任。80年代後半以降のマルチメディア、コンテンツ制作、ICT関連の行政施策を多数監修。財団法人デジタルコンテンツ協会理事、地域文化デジタル化推進協議会理事。専門はデジタルアーカイブ学、メディア論、地球と文明論。著書『記憶のゆくえ:−デジタル・アーカイブの文明論−』(東京大学出版会 2003年)で第19回テレコム社会科学賞受賞。


牛久 等
デジタルガレージ 上級執行役員 イーコンテクストカンパニー カンパニープレジデント

サントリー、外食産業などを経て2000年にイーコンテクスト創業時に入社。その後、ジャストプランニング代表取締役社長、サクセスウェイ社長を経て2007年にデジタルガレージに入社した。同社取締役グループCEOを経て2008年8月から現職。イーコンテクストは2008年10月27日にデジタルガレージと合併予定。


渡辺知行
日経BP社 執行役員 クロスメディア本部長

日経BP社でクロスメディア戦略を担当する。1985年に早稲田大学理工学部を卒業し、同年に日経BP社入社。日経ビジネス編集部に配属。その後、 日経コンピュータ、日経パソコン、日経ウォッチャーIBMなどの編集部などに勤務した。1995年〜1998年にはシリコンバレー特派員として米国で取材活動に従事した。その後、日経パソコン編集長、編集局長などを経て、2005年に日経BP社 ネット事業統括センター長に就任した。2008年1月から現職。


安田幹広
カカクコム 常務COO

ロチェスター工科大学コンピュータサイエンス学科を卒業後、プログラマとしてキャリアをスタートし、複数のIT系企業を経て日本ネットスケープ・コミュニケーションズへ入社。香港及びシドニーにおいてキャリアやISP向けのWEBとメッセージングプラットホーム構築のプロジェクトを手がける。その後、デジタルガレージへ入社、技術部門を統括しソリューション事業の立ち上げなどを行う。2004年よりカカクコムにおいて、CTOとしてカカクコムグループ全体のシステムを統括するかたわら現在の主力事業であるコミュニティやショッピングサーチ事業を推進。2007年より現職。


伊藤穰一
デジタルガレージ 創業者、会長

日本のインターネットフロンティアのエコシス、デジタルガレージ、インフォシークなどのネット関連企業を立ち上げる。2000年に投資会社ネオテニーでIT関連ベンチャー企業の支援・育成をスタート。現在は、デジタルガレージ創業者/会長、シックス・アパートジャパン会長、テクノラティジャパン会長、ネオテニーCEOの他、Creative Commons (http://creativecommons.org)や、Mozilla Foundation理事(http://www.mozilla.org)などを務める。その半分以上を海外で過ごしている。